リブセンス型ビジネスモデルについて
お祝い金ビジネスモデルともいうべくリブセンス型ビジネスモデルについて、何か他の業界でも活かせるのではないかと考えてみました。
まず、そもそものリブセンス型ビジネスモデルについて、リブセンスのサイトでは、
リブセンスの「成功報酬型ビジネスモデルとは」
私たちが生み出した、新しい「あたりまえ」として『成功報酬型』ビジネスモデルがあります。『成功報酬型』とは、顧客がサービスに求める「成果」が達成された時点で報酬を頂く料金モデルをいいます。
リブセンスの求人広告・不動産広告のサービスでは、掲載費用を最初に頂くのではなく、応募者の採用や不動産物件へ問合せなどの「成果」が得られて初めて利用料(成功報酬)が発生するというシステムをとっています。
これは、HR(求人)・不動産領域をはじめとするインターネットメディアと非常に親和性が高く、情報を掲載する顧客企業・ユーザー・リブセンスの全てにメリットをもたらします。
つまり、求人する企業が、一人求人を獲得できたら、広告費をリブセンスに支払う。そして、リブセンスは、求人して就職できた人に対してお祝い金をしはらう。こういったビジネスモデル。
その上で、成功するわけではない、といった記事もあります。
リブセンスは成功したが、「成功報酬型」は必ず成功するわけではない
(以下、抜粋です)
成功報酬の身近な例と言えば、ファンコミュニケーションズ、バリューコマースなどがネット社会に広めた「アフィリエイト広告」が挙げられる。個人や企業のサイトやブログなどに広告を掲載して、広告を見た人が商品を購入するたびにサイトやブログの持ち主に報酬が支払われるしくみだ。もっとも、彼らはそれで生活したり会社を維持しているわけではなく、「お金がもらえれば臨時収入が入ってラッキー」という程度の意識で、広告業者はその仲介で利益を得ているから、「成功報酬サポート型ビジネスモデル」と言ったほうが正確かもしれない。
そうではなく、主力事業で顧客に対して提案する料金システムに成功報酬を取り入れた企業の代表例としては、SEO(サーチエンジン最適化)対策の代行で成果をあげたフルスピード、ビルのテナント誘致の代行で成果をあげたエリアクエストがある。業種は全く違うがどちらも代行ビジネスで、サーチエンジンの検索上位に入ったかどうか、ビルのテナントがどれだけ入ったかという結果が目に見え、カウントしやすい。もっとも、結果が最もカウントしやすく、完全成功報酬型をうたえば企業の食いつきが最も良くてビジネスとして成り立ちそうに見えるのは、「営業代行」ではないだろうか。人材難で固定費がかかる営業部門をアウトソーシングして、何%かのコミッションと引き換えに販売売上が〃買えて〃、販売費を完全変動費化できるなら、経営上こんなにいいことはない。営業部門全部とは言わず、不況下で困難をきわめる新規顧客開拓や新製品の売り込みだけでも頼めるなら頼みたいという企業は、たくさんあるだろう。
確かにリブセンスが成功報酬型といっても、アフィリエイト広告とランク保証型SEO、では微妙に違うでしょ、という記事です。(SEOが代行ビジネスなのでしょうかね?現場にいましたが、代行はしていなかった記憶です。ちなみに代行ビジネスってなに?)
アフィリエイトは媒体に掲載した広告から物が売れたり資料請求といった成約した際に、媒体に対して成功報酬を支払う。すべてのアフィリエイトがこのスタイルではないですが、こんな形の成功報酬型広告です。
ランク保証型SEO(成功報酬型SEOともいいます)は、検索結果で約束のランクになった場合、報酬を支払う。こういったスタイルです。
ここで、記事にあるように、どらも成功報酬型のサービスなので、もともといろいろな業界にはあったよね!という事だと思います。
その上で、記事ではアフィリエイトは臨時収入(なのでラッキー)、SEOはカウントしやすい、と捉えていて、臨時収入でないケースもある事は想定されないのでしょうかね?実際に媒体の広告売上げを事業にしている企業さんは多いと思います。
確かにアフィリエイトに比べてSEOはカウントしやすい、といえます。SEOランクは、SEO業者の方で実行します。アフィリエイトは、広告主のカウントなので、広告主的にはカウントしやすい、でも、広告を掲載する側からは不明朗なカウントといった認識を持つケースも多々あると思います。(実際、私がそうでした。)この点は、このまとめの本題ではないので、これ以上は掘り下げません。
そもそもリブセンスが危ういビジネスモデルとするには、問題が絞り込めていない感じがどうしてもしてしまう記事です。
これらを踏まえて、リブセンスモデルの課題としては、以下の質問サイトでは、
(抜粋です)
お店との信頼関係を構築できればその可能性は少なくなると思うので、そういった事例が一定数発生してしまうことを前提にお店との信頼関係を構築していくしかないのでしょうか。
なので、この課題もアフィリエイトと同じですね。つまり、成約をカウントするサイドでインチキできてしまいますよね?という事です。
そこで、ラフクリップの川原さんは、「恐ろしすぎるビジネスモデル!リブセンスの業績が伸び続ける理由」として、一般に知られているお祝い金のビジネスモデル以外にも着眼していて、
(以下は抜粋)
このように、リブセンスの「成果報酬」、「お祝い金」、そして「SEO」の組み合わせによって「より良くなっていく仕組み」が構築されています。
①「無料ならいいか…」で広告主から求人広告を獲得
↓
②コンテンツが増えることで検索結果の上位に表示される
(原則、一度作成された広告ページは削除されずに残る)
↓
③中小企業の名前で検索した求職者は最終的にジョブセンス経由で応募
(応募の前に企業名で検索する人は多い、検索結果の「最大10万円」の文字が目に入るので、他社で求人の存在を知っても、最終的にはジョブセンスから応募することになる)
↓
④広告主、求職者、リブセンスの3者にとって良い結果となり、リブセンスの認知度も向上する
↓
⑤以下ループいやぁすごい。。
といったリブセンスのアクション自体がSEOにつながる点を評価している。この記事にある終了求人情報の掲載について、これが不動産となると、終了物件は掲載できない、というルールが適用されるので、人材系はまだ大丈夫なようですね。
そこでこれらを踏まえて、リブセンス型ビジネスモデルは、私はすばらしいと思います。理由は、リブセンスが提供しているのは成功報酬ではなく「顧客の体験を成功体験として提供している」のです。この成功体験は、友人知人に共感を及ぼします。昨今では、こういった共感はSNSで拡散していきますので、こういった点でもSEOに有効なのでしょう。
つまり、リブセンスのビジネスモデルとは、顧客の成功体験から共感の拡散、さらなる集客、と繋がるビジネスのです。
これらは今まで成功報酬型ビジネスから、ひとつ上のステージにあるビジネスモデルと捉えました。
ただ、そこにも大きな落とし穴があった。このグラフをみると、12月の終わりに大きく集客数を落としている。
(以下は抜粋です)
2013年の12月に突如、訪問者が右肩下がりになっているのが確認できる。おそらく、ここがGoogleからペナルティを受けたところであろう。もともと週間30万人を超えていたのがどんどん減っていき、20万人を切るようになっている。訪問者が2/3になったのだから業績には相当な影響があったはずだ。
この下落が、5月の株価に影響(ストップ安)を与えた。その前の段階で売上げが減少しているようです。
(以下は抜粋です)
出典:http://matome.naver.jp/odai/2140021001278907601/2140039388595967203
しかし、こうなる(検索ランクの低下)のには何か原因があるはず。リブセンスのSEO戦略は、顧客の共感による拡散以外にも、外部リンクにも注力していたようで、
(以下は抜粋です)
Web Liberty – フリーCGIスクリプト配布サイト(アルバイト)
「こだわりハウス」、数学・算数のホームページ(ジョブセンス)
育毛知識育毛剤に大切な育毛シャンプー(アルバイト情報)
ほか(上記は一部)
これらのリンク先にはすでにリブセンスへのリンクはなくなっていますが、掲載されているサイトが、アルバイトというキーワードに関係の薄いCGIスクリプトの配布サイトや育毛シャンプーのサイトなので、かなり古いスタイルのSEOを実行していた様にも思います。
株価は、以下の感じですので、、、自らのスパムSEOによりGoogleペナルティは、かなりの破壊力があった。ということでしょうか!