1959年〜63年@ホンダ北米での
マーケティング戦略
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アメリカにおける1960年前後のアクションは、マーケティングの教科書にも出てくるほどに評価されていて、ハーレー(ハーレーダビッドゾン)などバイク市場に、オートバイに大型中型小型といった概念までも創造したマーケティングモデルといえる。
上記の資料では、フレームワークとしてSTPマーケティングという自社が誰に対して、どういった価値を提供するのかを明確するマーケティング手法でみるとわかりやすい。
wiki:STPマーケティングより抜粋
STPマーケティングとは、効果的に市場を開拓するためのマーケティング手法の事。マーケティングの目的である、自社が誰に対してどのような価値を提供するのかを明確にするための要素、「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の3つの頭文字をとっている。フィリップ・コトラーの提唱した、マーケティングの代表的な手法の一つ。
STPマーケティングについて、さらにわかりやすくしてみると、まず、セグメンテーション(市場の細分化)では、ハーレーはバイクに乗る人としていたところに、ホンダは、大胆にバイクに乗らない人をセグメントした。これが、マーケティングの教科書に掲載される所以でもある。
バイク=ハーレー(大型バイク) 、つまり、大型バイクに乗らない人をセグメントして、さらに、ターゲティングとして小型バイクに興味を持つ人や小型バイクを好む人を創り出す、といったマーケティング戦略をとった。
当初は対ハーレーというポジションだったが、ハーレーに対峙するのではなく、大型バイク愛好家=悪い人、小型バイク愛好家=善良なる市民、といったポジションを創り出した。言うまでもなく大型バイク比べれば価格も抑えられているので、学生やサラリーマンの街乗りツールとして評価され全米でのホンダ拡大につながった。
このコミック(動画ですが)を見てもわかる。
このCMからからも伝わる「善良なる市民の乗り物、それがホンダ(You meet The Nicest People on a HONDA)」。Nicestという英語ってあるのかな??で、a HONDAという表現、つまり、aとうい不定冠詞を使用して、一般的に知られているモノとした。こういったところにHONDAイズムが感じられる。この表記は、後々、SONYも、It's a SONY、としていたので、ホンダの影響かもしれないですね。