検索の評価を引き継いだコンテンツの移転
サイト全てが同じ構造で他のドメインに移転するケースもふくめて、サイト内コンテンツが別ドメインや同一ドメイン内でのリニューアルや移転もしくは抹消といったケースで、いかに検索からの評価を引き継ぐのか、というTipsです。
昨今、こういったケースは非常に多く、検索サイトからの評価やブックマークは、まちがいなく重要な集客リソースです。これらを軽く考えるのはwebマーケティング的に非常にもったいないです。
折角構築した信頼を廃棄するようなことです。(一時的な移転、302リダイレクトの内容はふくみませんが、301の部分を302に置き換えていただければ参考にはなると思います) 参考まで期間的な部分をお伝えします。
つまり、301リダイレクトをどれくらいの期間設置しておく必用があるのか?ですが、Googleはガイドラインで180日としています。(実際には6ヶ月ほどかかった印象です。
想定される移転のケース
1)ドメインやURLが変更になる。
2)ディレクトリ名が変更になる。
3)ファイル名が変更になる。
4)移転先に対象となるコンテンツがない。
このTipsでは、基本的に.htaccessでのTipsを紹介します。サーバの管理権限があれば、httpd.confで管理する事が可能ですが、今回は、htaccessでの管理を想定します。
ちなみに、htaccessとは、 .htaccess(ドットエイチティーアクセス)とは、Apacheを用いたWebサーバにおいて、ディレクトリ単位で設置及び設定を行える設定ファイルである。
Apacheではhttpd.confという設定ファイルでApacheの設定を行うが、Webサーバの要となる設定ファイルであるため、Webサーバの管理者でないと設定を変更することができない。
.htaccessはhttpd.confで.htaccessの利用を許可している場合、Webサーバ管理者のみならずウェブサイトの管理者レベルでApacheの一部設定を行えるようにしたものである。
.htaccessで行える設定は全てhttpd.confで行うことができ、パフォーマンスやセキュリティの観点からそれが推奨されている[1]が、実際はサーバー管理者も.htaccessを使うケースが多い。
(wikiより)http://ja.wikipedia.org/wiki/Htaccess 設置方法にいては、オールアバウトの「.htaccessファイルの書き方と設置方法」にかかれています。
1)のケース。1番わかりやすい例です。サイトの構造がそのままで、ドメインの変更、もしくは、同一もしくは別ドメインへの移転についてです。 (ドメインの移転) http://tatoeba.com から http://example.jp に移転するケースは、
もしくは、
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(tatoeba.com)(:80)? [NC]
RewriteRule ^(.*) http://example.jp/$1 [R=301,L]
この内容を http://tatoeba.com に設置したhtaccessに記述してください。これで、 http://tatoeba.com/contact/ へのアクセスが自動的に、http://example.jp/contact/ に引き継がれます。
他のディレクトリ(フォルダ構造)もそのままリダイレクトが継承されます。 そして、サイトの構造がそのまま、違うディレクトリに移転するケース。たとえば、 http://tatoeba.jp/ のコンテンツを http://example.jp/media/ に移転(変更)する場合。
こんな感じになります。 サブドメイン(このケースですと、mediaとして)を設定するケースは、
こんな感じです。それで、ドメイン(サブドメイン含む)が変更になるケースですが、301リダイレクト以外にも、webマスターツールで変更を申請する事ができます。
webマスターツールのアドレス変更ツールを使用する サイトを新しいドメインに移転した場合は、アドレス変更ツールを使用して、新しい URL を Google に知らせることができます。これにより、新しい URL を反映してインデックスが更新されます。変更は 180 日間有効です。その間に新しい URL のページがクロールされてインデックスに登録されます。
出典:https://support.google.com/Web Masters/answer/83106?hl=ja
こういった申請を実行するのも有効です。 こういった施策をしたのに、依然として旧URLが検索サイトに認識されている場合は、
Google から古いコンテンツを削除する サイトの古いコンテンツが Google 検索結果に引き続き表示されている場合、ページの更新や削除を Google に依頼することができます。
出典:https://support.google.com/Web Masters/answer/1663691?hl=ja
といった申請する方法もあります。
2)のディレクトリ名が変更になるケース。 http://example.jp/media/ が、http://example.jp/tokutei-media/ に移転するケース。
この内容でいけます。 もしくは、新しくサブドメイン(この場合、media)で運用する場合、
こんな感じでいけます。サブドメインの場合、webマスターツールでドメインの変更を申請するのがオススメです。
webマスターツールのアドレス変更ツールを使用する。 サイトを新しいドメインに移転した場合は、アドレス変更ツールを使用して、新しい URL を Google に知らせることができます。これにより、新しい URL を反映してインデックスが更新されます。変更は 180 日間有効です。その間に新しい URL のページがクロールされてインデックスに登録されます。 出典:https://support.google.com/Web Masters/answer/83106?hl=ja
よく問題になるケースとして、同一ドメインの場合、ループになってしまいますので、例えば、 http://example.jp/を、同一ドメイン内の仮に/media/ディレクトリにリダイレクトをする場合は、
RewriteBase /
RewriteCond %{REQUEST_URI} !media/.*$
RewriteRule ^(.*)$ media/$1 [R,L]
この記述を、http://example.jp/の1番上のディレクトリのhtaccessに記載してください。
3)のファイル名が変更になるケース。シンプルに、a1.htmlというファイルが、omoshiromedia.htmlになるケースは、
これで行けると思います。
4)移転先に、対象となるページが存在しないケース。つまり、旧コンテンツでは、会社の沿革として、
http://example.jp/corp-info/enkaku.html
があったのですが、サイトリニューアルで沿革のコンテンツがなくなった場合。 このケースは、沿革に一番関連があると思われるページへのリンクを設定するとよいと思われます。なので、このケースですと、企業情報ページを、/corp-info/とした場合、
こんな感じでいけます。一番、よくないのは、404エラーなどのページが存在しないとといったエラーコードを出してしまうことです。ただ、削除したページ、つまり、コンテンツを引き継がずに削除になったページを無理に類似したページにリダイレクトするのはよくないです。
すべてのケースに関連すのですが、移転した際には、canonicalの記述をhtmlのヘッダに入れておくとよいでしょう。
上記の開設で実現できないケースがあたます。それが日本語URLのケースです。例えは弊社サイトの「意外と重要なミーティングの基本」のニュースページのURLは日本語なのです。
https://dt-a.net/意外と重要なミーティングの基本/
なのです。上記URLは、以下のURLを
https://dt-a.net/%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
デコードした状態なのです。エンコードとデコードは、検索していただくといろいろでてきます。
htaccessに記述する際に、リダイレクトはどのようにするのか?
Redirect permanent /効果的なミーティングについて/ https://dt-a.net/solution/meeting/
と記述します。ただ、これだけではリダイレクトしないケースがあります。文字コードがshift-jisとかになっいますとリダイレクトされません。utf-8にする事でリダイレクトができます。
ここで、さらに問題があります。URLの中にスペースがあるケースです。この場合、リダイレクトができませんでした。(どなたかご存じ方、お教えいただけますでしょうか?)